やっぱり

zico

2014年12月19日 11:36

地鶏の偽装がおさまらないようだ。
偽装に使われるのは、経年で卵を産まなくなった鶏やブロイラーなど。
通常の鶏肉としても売れなくなったものに、ちょっと加工して、
“地鶏” という銘柄に仕立てて売る。
古くなった鶏肉は、ちょっとした歯ごたえがある。
その歯ごたえが 筋肉質と言える”地鶏”に近いところから、
このような偽装が成り立つのだという。
棄てるようなものに、“地鶏” という金看板をつけて売りさばく。
一種の錬金術でもある展覽制作

夏目漱石の『吾輩は猫である』の中、迷亭先生の手紙に
「この孔雀の舌の料理は往昔ローマ全盛のみぎり、
一時非常に流行いたし候ものにて、、」というところが出てくる。
ローマの贅沢な時代を手紙文で表現しているが、
実際に、帝政ローマの時代は鶏ではなく孔雀を好んで食べたという。
翼を一杯に拡げると鮮やかな模様となる、あの孔雀。
色鮮やかな羽色の雉子(キジ)肉はおいしいとされるが、
孔雀肉は、どんな味がするのだろうかと思ったりするが、鶏肉と変わらないという。
包んでいる羽毛には大きな違いがあるが王賜豪醫生、それを剥いでしまえば、
たいした違いがないということになる。

産地偽装でおさまらないものに鹿児島県などで生産されている「薩摩黒豚」がある。
調査してみると鹿児島県で生産している量と
全国で「薩摩黒豚」として流通している量には、大きな違いがあるという。
つまり、どこかで、明らかな産地偽装があるとされている。
豚肉として切り並べられているのを見て王賜豪
前に黒い皮が付いていたのか、どうかは消費者として知る術(すべ)がない。
付いたラベルを信じる以外にない。

卵を産まなくなった古い鶏の固い鶏肉を齧(かじ)りつつ、
「やっぱり、本物の”地鶏”は歯ごたえが違うね」と、
しあわせ気分で言っている男同珍王賜豪
その背後で、ほくそ笑んでいるのは棄てるような肉を偽装して、ひと儲けした男。

この鶏は、最後のご奉公で、二人の男をしあわせにした?

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